体外受精(IVF)の用語解説

体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)で知っておくとよい用語を解説しています。

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体外受精・顕微授精の基礎知識

体外受精(IVF)・顕微授精の用語集

ここでは、体外受精・顕微授精にまつわる用語を集めて一覧で解説しています。

体外受精や顕微授精のことを調べているけれど分からない言葉ばかり出てきて難しい…とお困りの人も多いと思います。そんな人はぜひ参考にしてみてくださいね!

あ行~か行

 

一般不妊治療

高度な技術を必要とする生殖補助医療に対し、タイミング指導や薬物療法、人工授精といった一般的な不妊治療を言います。

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基礎体温(BBT:Basal Body Temperature)

人間が生きていくにあたって最低限必要な体温が基礎体温です。朝起き上がる前に測定します。排卵日特定や妊娠診断、黄体機能診断などの指標となります。「低温相」「高温相」の2相性を示すのが通常です。

  • 低温相(卵胞期)…月経開始~排卵までの時期を示すものです。卵胞ホルモンが関与しており、卵胞成熟、排卵促進、子宮内膜増殖などに関わります。
  • 高温相(黄体期)…排卵~次の月経までの時期を示すものです。黄体ホルモンが関与しており、卵胞発育抑制、子宮内膜肥厚、妊娠持続などに関わります。

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顕微授精(ICSI:Intracytoplasmic Sperm Injection)

1個の卵に、1個の精子を直接注入する方法です。男性不妊などが原因で体外受精では受精しない場合、受精しないと考えられる場合に適応となります。精液の中に精子が存在しない「無精子症」であっても、精巣上体や精巣組織から精子・精子細胞を取り出して卵に直接注入することで、受精・妊娠が可能です。

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抗精子抗体

主に、頚管粘液によって引き起こされる精子へのアレルギー反応です。この抗体により、精子の運動能や受精能が阻害されてしまいます。この抗体が強陽性の場合、一般的には体外受精が適応となります。

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高プロラクチン血症

「プロラクチン」というのは乳汁分泌ホルモンのことで、妊娠すると高濃度になるのが通常です。これが妊娠していない状態で高濃度になってしまうと、「FSH」「LH」の作用が阻害されて卵巣機能が低下します。そして排卵が遅れる、黄体機能不全が起こるなど、認証しづらくなります。

 

さ~た行

 

採卵

体外受精や顕微授精の治療段階において、卵巣内の卵胞から卵を取り出すことを言います。

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子宮外妊娠

子宮腔以外の卵管等に受精卵の着床が起こってしまうことを言います。この場合、妊娠継続は不可能となります。

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子宮筋腫

子宮の筋組織から発生する良性の腫瘍です。発生する部位によって、着床障害や精子上昇遅延、卵管通過障害等を引き起こし、不妊の原因となります。

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子宮内膜症

子宮内膜の組織が子宮腔以外に飛火し、月経周期に合わせて子宮内膜と同様に増殖・剥離してしまう症状です。ひどい月経痛や過多月経などの症状が主で、不妊の原因にもなります。

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受精

卵巣から排卵された卵と、射精された精子が合体し、両遺伝子が融合することを言います。受精することが妊娠への第一歩ですが、自力で受精できない場合に、体外受精や顕微授精といった、人工的に受精の環境を整える治療を行います。

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人工授精

採精・調整した精子を、排卵日に合わせて子宮腔内へ直接注入する方法です。適応としては、ヒューナーテストの結果が悪かった場合、精子の数が少ないあるいは運動率が悪い場合、原因不明の場合などが挙げられます。夫の精子を用いる「配偶者間人工授精(AIH)」と、夫以外の精子提供者の精子を用いる「非配偶者間人工授精(AID)」があります。

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生殖補助医療(ART:Assisted Reproduction Technique)

体外受精や顕微授精など、高度な技術を必要とする不妊治療のことです。「高度生殖医療」とも呼ばれます。タイミング療法や人工授精などで妊娠が成立しなかった場合に行われるのが一般的です。採取した卵・精子を体外で受精させ、培養して、時期を見計らって体内へ受精卵を戻します。

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体外受精(IVF:In Vitro Fertilization)

採卵した卵に、調整した精子をふりかけて受精させる方法です。適応としては、両側卵管閉塞や男性不妊、免疫性不妊の場合、また人工授精で妊娠しなかった場合などが挙げられます。

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タイミング指導

排卵日予測を行い、それに合わせて夫婦生活を営むよう指導する方法です。自然周期の場合、また排卵誘発剤を用いる場合があります。基礎体温表、卵胞や血中LH濃度の計測、頚管粘液の観察等によって排卵日を予測します。

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男性不妊

不妊の原因が男性側にある場合を言います。主に、造精機能に問題のある場合・精子輸送路に問題のある場合・勃起や射精に問題のある場合の3種類に分けられます。なかでも、造精機能に問題のある場合が多いとされています。

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着床

受精卵が細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、胚盤胞となって子宮内膜にくっ付くことを言います。これにより、母体と受精卵の間で生物的な結合が成立します。体外受精や顕微授精の際には、2段階の移植方法があり、まず受精してすぐの「初期胚」を移植しますが、着床が難しかった場合、受精してから5~6日程度培養をした胚盤胞という段階で移植を行います。後者のほうが着床率は高いようです。

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凍結保存

体外受精や顕微授精による受精卵を、液体窒素内で凍結保存することを言います。胚移植後の余剰卵を有効利用するため、卵巣過剰刺激症候群の予防のため、着床率・妊娠率アップのためなどに用いられる方法です。

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な~は行

 

胚移植(ET:Embryo Transfer)

体外受精や顕微授精において、受精卵を体内へ戻すことを言います。

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胚盤胞移植(Blastocyst Transfer)

体外受精や顕微授精において5~6日間受精卵の培養を行い、着床直前の胚盤胞を胚移植することを言います。

移植をこの時期に行うことでしっかり胚盤胞まで成長したのを確認でき、子宮内膜と胚の発育段階を合わせて着床しやすい環境にしたうえで移植できます。採卵2~3日後の良好な胚を移植したものの着床しなかった場合などに適応となります。

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排卵誘発剤

排卵を促進させる薬剤のことを言います。内服薬には「クロミッド」「セキソビット」「レトロゾール」などが、注射薬には「hMG」「hCG」などがあります。

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ま~や行

 

無精子症

射出された精液内に精子がまったく確認できない症状です。閉塞性無精子症と、そうでない場合があります。

  • 閉塞性無精子症…精巣の中ではちゃんと精子がつくられているのに、精子が精液中に出てこないケース。先天性両側精管欠損症や、精巣上体炎後の炎症性閉塞、また鼠径ヘルニアの手術等が原因として考えられます。
  • 閉塞がない場合…多くは原因不明ですが、10~19%に染色体異常である「クラインフェルター症候群(47,XXY)」がみられます。

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免疫因子

免疫因子とはトランスファーファクターとも呼ばれるもので、外部から侵入した物質から自分自身を守る役割を果たします。不妊の原因とされる免疫因子には「抗精子抗体」があり、精子の運動に障害が生じます。

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ら~わ行

 

卵巣刺激(排卵誘発)

排卵誘発剤(hCG注射、hMG注射、クロミフェンなど)で卵巣を刺激すること。女性の排卵は、通常では月に1回、1個のみです。体外受精の場合、自然周期を待つこともありますが、たいていはこの方法で複数の卵子を採取します。卵巣刺激の方法には、大別して「ロング法」「ショート法」「アンタゴニスト法」などがあります。

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ABCDEFG

 

AMH(Anti-Mullerian hormone)

発育初期の卵胞から直接分泌されるホルモンのことです。女性の卵巣年齢を知る指標として、従来より用いられてきた「FSH(卵胞刺激ホルモン)」よりも信頼ができます。月経周期や薬剤の変動による影響を受けづらいからです。AMHの値は年齢とともに低下し、25歳~30歳で7.00ng/dlあるものが、40歳~45歳で1.40ng/dlまで低下します。値が低下すると卵胞数・採卵数・妊娠率も低下する傾向にありますが、まったく妊娠できないというわけではありません。

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HIJKLMN

 

ICSI(Intracytoplasmic Sperm Injection)

顕微授精のこと。1個の卵にひとつの精子を針で直接注入して受精させます。

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IVF(In Vitro Fertilization)

体外受精のこと。母体から卵子を採取し、体外で精子をふりかけ、受精させます。

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OPQRSTU

 

OHSS(ovarian hyperstimulation syndrome)

卵巣過剰刺激症候群のこと。卵巣のなかの卵胞(卵)が必要以上に刺激されて卵巣が膨れ上がり、腹水や胸水などの症状が現れることがあります。原因のひとつとして、排卵誘発の治療が挙げられます。

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