男性の不妊について

男性の不妊の原因について、くわしく解説しています。

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不妊治療の基礎知識

不妊の原因とは

女性の不妊

男性の不妊

不妊症の原因は女性だけではないという事実

不妊症というと女性の病気のように思われがちですが、実はそうではありません。男性側に原因があるケースもけっして少なくないのです。世界保健機関WHOが実施した不妊原因の調査によると、全体の約24%が男性のみの原因によるもの、同じく約24%が男女ともに不妊原因を有しているものだそうです。
このページでは、そんな意外と多い男性の不妊症について、くわしく解説をしていきたいと思います。

男性の不妊症を徹底解説

男性の不妊症は4つに分類することができます。

男性の不妊症は、大きく分けると4つのカテゴリーに分類することができます。それぞれ「性機能障害」「軽度~中等度の精液性状低下」「高度の精液性状低下」「無精子症」です。
以下には、それぞれの男性不妊症について、どのようなものなのか詳細をまとめてみました。少しでも気になる人はぜひ、チェックしてみてくださいね。

男性の不妊症一覧

4種類に分けられる男性の不妊症をくわしく見ていきましょう。

 
  • 性機能障害身体的・精神的なストレスなどによって勃起することができなかったり、あるいは膣内射精ができない場合などは「性機能障害」と診断されます。性機能障害は大きく2つの種類に分類でき、「勃起障害」と「射精障害」があります。勃起障害は、十分な勃起が得られない、あるいは維持できないために満足な性行為が行えない状態を指します。射精障害は、何らかの原因によって射精ができない、もしくは適切なタイミングで射精ができない状態のことです。これら性機能障害の原因としてはさまざまなものが考えられますが、主に以下のようなものがあります。
    ・精神的、身体的なストレス
    ・不規則な食事や運動不足、飲酒や喫煙といった毎日の生活習慣
    ・動脈硬化
    ・糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病
  • 軽度~中等度の精液性状低下精子がつくられるまでの過程において何かの異常があると、精子の動きが悪くなったり(精子運動率低下)、数が少なくなったり、あるいは奇形率が高くなったりします。これらは造精機能障害とも呼ばれ、受精力の低下につながります。造精機能障害の診断を受けた男性の中には「精索静脈瘤」が関与している場合があり、この場合には手術によって回復する可能性もあるようです。
  • 高度の精液性状低下精液の中の精子数が極端に少ない(通常の精子数の1/100以下など)、もしくは極端に運動率が低い(通常の20%~30%以下)の場合には、高度の精液性状低下と診断されます。この原因としては、先述した「造精機能障害」のほか、以下のようなものが考えられています。
    ・停留精巣の手術後や、おたふく風邪による耳下腺炎性精巣炎など
    ・低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
  • 無精子症射出された精液内に精子がまったく確認できない場合、「無精子症」と診断されます。 無精子症には、閉塞性無精子症とそうでない場合があります。以下に、それぞれについて簡単にまとめてみました。

閉塞性無精子症

精巣の中ではちゃんと精子がつくられているのに、精子が精液中に出てこないケース。原因としては、先天性両側精管欠損症 や、精巣上体炎後の炎症性閉塞、また鼠径ヘルニアの手術等が考えられます。

閉塞がない場合

多くは原因不明ですが、10%~19%に染色体異常である「クラインフェルター症候群(47XXY)」がみられます。

閉塞してしまった精路を再建するか、あるいは精巣の中の精子を回収して顕微授精を行うことなどにより、妊娠も望めます。