女性の不妊について

女性の不妊の原因について、くわしく解説しています。

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不妊治療の基礎知識

不妊の原因とは

女性の不妊

男性の不妊

女性の不妊原因は、実にさまざまです。

夫婦の不妊において、女性側のみが原因となっているケースは約41%だそうです。男女ともに原因を有している場合を含めると、半数を超える女性不妊。そんな女性不妊の原因には、どんなものが考えられるのでしょうか?
このページでは、排卵因子や卵管因子、子宮因子、頸管因子など、女性の不妊症の種類を紹介。それぞれについて、くわしく解説していきます。少しでも知っておきたいと思う方はぜひご一読ください。

妊娠成立過程のどこに支障が出ているのか…?

排卵~着床まで、どこに問題があるかで不妊原因が決まります。

妊娠の成立において、女性の体内で起きている一連の流れは「排卵された卵子が卵管へ取り込まれる→精子と受精する→卵管を通って子宮へたどり着く→着床する」というものです。女性の不妊の原因を特定するには、その流れの中のどこに支障が出ているのかを調べる必要があります。どこか一部に支障があると、不妊の原因になってしまうのです。

女性の不妊原因を一覧チェック!

女性が不妊になる原因には、どんなものがあるの…?

以下に、女性の不妊原因として挙げられる主なものを一覧にしています。

 
  • 卵管因子卵管は、卵子の通り道です。この卵管が詰まってしまったり、卵子が卵管へ正常に取り込まれなかったりすると、不妊につながります。これらの原因としては、子宮内膜症による癒着、クラミジア等の性感染症による炎症が考えられます。
  • 排卵因子排卵が起こりにくい場合、「排卵障害」と呼ばれます。卵子が排卵されないと、妊娠はできません。排卵障害の原因として考えられるものに、多嚢胞性卵巣症候群、早発卵巣不全、脳下垂体ホルモン分泌の異常等が挙げられます。
  • 頸管因子膣と子宮を繋ぐ、筒状の子宮頸管。この部分に異常があると不妊の原因になります。通常、頸管粘液と呼ばれる液が精子を蓄える役割をするのですが、この頸管粘液の量が減少したり、酸性度が高くなったりといった異常をきたす場合があり、これが不妊を引き起こしてしまうのです。
  • 子宮因子子宮内膜症が原因となり卵管と卵管周囲で癒着が起こると、不妊の原因につながります。また子宮内膜症による腹水が、受精を妨げる場合もあります。
    また、受精卵が子宮内膜へ着床できないことで不妊になるケースありますが、この原因としては、子宮筋腫など子宮腔に問題がある場合と、ホルモン異常で子宮内膜が充実しない場合とが考えられます。
  • 免疫因子何らかの免疫異常により、精子を障害する抗体である「抗精子抗体」、とくに「精子不動化抗体(精子の運動を止めてしまう)」を体内で作り出してしまう場合があり、不妊を生じる原因となります。これが頸管粘液内にも分泌されてしまうと、運動性が良い精子であっても通過を妨げられてしまうのです。また精子不動化抗体は卵管内にも分泌されるため、人工授精によって子宮腔奥まで精子を注入したとしても、卵管内でその通過が妨害されてしまうことがあります。さらに受精の場面においても、この抗体は卵子・精子の結合を妨害します。
  • 原因不明不妊不妊症の検査を行っても、とくに原因が分からない場合もあるのが現状です。この原因不明の不妊症は、すべての不妊症のうち1/3程度を占めるとも言われているようです。しかし、実は本当に原因がないのではありません。検査では見つけることができなかった原因があると考えるのが正解でしょう。たとえば、何らかの原因で卵子・精子が体内で受精をしていなかったり、また、卵子もしくは精子の妊孕性(赤ちゃんをつくる力)が低下している、あるいは無くなっていたりなどです。原因不明不妊の診断を受ける夫婦は、年齢が上がるにつれて増加する傾向があります。つまり妊孕性の低下には年齢が大きく関係しているのです。