年齢別の不妊治療方法について

不妊治療について、年齢別にどのような方法があるのかを解説しています。

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不妊治療の基礎知識

年齢によって変わる不妊治療

年齢に合わせた不妊治療を紹介

不妊治療とひとことで言っても、治療の種類にはさまざまなものがあり、治療を受ける人の年齢もさまざまです。では、年齢によって推奨される治療などはあるのでしょうか?
このページでは、年齢に応じた不妊治療の進め方や考え方、治療法などについてくわしく解説していきたいと思います。年齢に合わせたステップアップ治療の一般例なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

年齢によって変わる不妊治療

年齢に応じた治療のステップ

年齢に合わせたステップアップ治療の一般例を紹介

一般的な不妊治療では、器質的に問題がない場合、年齢に応じた治療のステップを踏んでいくことが多いようです。まずは以下に、年齢に合わせたステップアップ治療の一般例を紹介します。

 

25歳

自分でタイミング法(1年間程度)→病院でタイミング法(6~12回程度)→人工授精(3~6回程度)→体外受精・顕微授精

30歳

病院でタイミング法(3~6回程度)→人工授精(3~6回程度)→体外受精・顕微授精

35歳

病院でタイミング法(3回程度)→人工授精(3回程度)→体外受精・顕微授精 ※卵巣年齢チェックを推奨

40歳

病院でタイミング法(1回程度)→人工授精(0~3回程度)→体外受精・顕微授精

 

上記はあくまで一例で、実際はその人の体の状態や希望などを考慮しながら、不妊治療が進められていくと思います。

ただ一般的な目安として、20代~35歳ぐらいまでの女性の場合は、まずは基礎体温を記録しながら自分でタイミング法を行ってみて、1年程度経過しても妊娠が確認できなければ、医師の指導のもと、より確実なタイミング法を行っていくのが良いのではないでしょうか。そして、それでも妊娠が確認できなければ、また次のステップへ…と徐々に治療をステップアップしていくケースが多いようです。

妊娠率が著しく低下していく35歳以上の女性では、タイミング法は初めから省いてしまって、第一段階として人工授精や体外受精を勧められることが多くなります。

そして40代の女性では、人工授精ではなく体外受精を初めから勧められるケースが多いようです。

ここで覚えておきたいのが、体外受精や顕微授精といった高度生殖医療を行ったからといって、必ず妊娠できるわけではないということ。なぜならば、高度生殖医療というのは、加齢による卵子の質低下を補完できる治療ではないからです。
また、高度生殖医療の治療においては、卵巣を刺激するために「排卵誘発剤」を使用するのが通常ですが、この薬剤は受精をサポートしてくれる一方で、卵巣の機能を低下させる作用があります。加齢により機能が低下している卵巣に、強引に排卵を促進することでさらなる負担をかけてしまうのです。そうした結果、卵巣の機能がより落ち、最終的には高度生殖医療自体を続けられなくなる場合も考えられます。初めの数回は採卵できても、何度か繰り返しているうちに卵巣機能が落ち、せっかく採卵を行っても空胞ばかり…といったことも起こってくるでしょう。
そのため、高度生殖医療を高齢で行う場合は、卵巣の機能をなるべく維持できるように補完的な治療も欠かせません。

不妊治療は年齢だけじゃない

年齢はもちろん、自分の体に合った不妊治療を選びましょう。

近年は20代など若年期の人の不妊も増加傾向にあります。これは、生活習慣の乱れや喫煙、飲酒、食事、環境汚染など外的影響、ストレスなど、さまざまな要因が絡み合っての結果と考えられますが、“性の乱れ”が及ぼす影響も大きいと言われています。ヘルペスウィルスやクラミジア、淋菌といった性感染症が、若年層の女性の間で問題となっているのです。たとえばクラミジアの感染によって引き起こされる「卵管閉塞」は、卵管形成手術をしても予後が良くなく、慢性炎症がある場合には体外受精をしても着床率が低くなります。

つまり何が言いたいかというと、卵巣年齢や子宮内膜の状態は、必ずしも年齢と比例していないということです。その人個人の体の状態によって、大きな差が出てしまいます。もちろん、基本として年齢による差はありますが、それだけでなく、さまざまな要因が重なり合って不妊は起こるのだと覚えておきましょう。

まずは自分とパートナーの体の状態を正確に知りましょう。

前述したように、一般的に行われるステップアップ治療は、あくまでも目安です。より効果的な不妊治療を行っていくには、年齢はもちろんですが、自分の体の状態を十分に把握することも重要。そのうえで自分に適した不妊治療を進めることが大事なのです。

不妊治療を始める際には、そのことを理解したうえでしっかり医師と相談し、戦略を立てましょう。

また、生活習慣の改善やストレス解消を心掛けるとともに、栄養療法や漢方療法等を利用して卵子の老化防止に努めるのも有効的でしょう。

とにかくまずは、自分とパートナーの体の状態をできる限り正確に把握することから始めてみることをおすすめします。そして、年齢も含めて自分たちに最適な不妊治療を行いましょう。